遠回りな僕の人生
ちょっとした昔語り・・・
おそらく、というかほぼ確実に同級生に比べて遠回りをしている。
周りの人が就職が決まっていく中、自分は就職ができずに就職浪人となった。
周りの人が中堅と呼ばれるくらいになった頃に僕は就職をして新人として社会人デビューをした。
高校3年の時の担任が大学受験で3浪した人で、「俺みたいになるな」と言われたものだが、自分自身も28歳まで就職できなかったから、そう考えると、その人よりも更に遠回りをしたことになる。
その頃の自分のことを知っている人に聞くと、あのままだとヤバかったとか、路頭に迷っていたとかいろんな事を言われた。
当時就職の面接もうまくできなかったし、テンパってしまう。勉強はできるけどコミュニケーションが苦手・・・そんなふうに言われた。
今思えば、自信をもって話せていたか、本当に自分の言葉で話をしていたかと言われると正直そうではなかったように思う。
そんな中、今の会社に入った。
会社に入って、最初のうちは事務作業だったので、そこまでコミュニケーションが必要なかった。8か月ほど経って今の職場に異動になった。
電話でのやり取り・・・自分にとってこれほど苦手で不安なものは当時なかった。
しかも、チームワークを重要視している職場。報告、連絡、相談は当たり前
うまく相手の話を聞けない。それを相談してもうまく伝わらない。当時は失敗しまくっていて周りの空気もどんどん悪くなり、イライラさせ、怒鳴られたり、人格否定もされた。
怖くなった。怖くて何も相談ができなくなった。誰が助けてくれるわけでもなくて、それでも、逃げもせずに気持ちが悪くなりながらも会社に行っていた時期があった。1日も休まなかった(この経緯から僕は強メンタルと言われる)
色んな事情はあった。負けたくないとも思ったし、休むと余計面倒だとも思った。お世話になっていた人のメンツとか色んなことを考えたけど、たぶん自分を大事にはしていなかったからこそ、憂鬱な気持ちになっても職場に通っていた。
その渦中で、自分を変えたいと思い、インプロと出会ったわけで、そこから僕自身は変わっていったのかもしれないけど、すぐにどうこうできることではない。
たぶんパワハラで訴えれば勝てるような案件が結構あって、笑い話になっていたりもするけど、本当に怖かった。
でもね、インプロを始めてから色んな人と話したりして考え方を変えていくことができた。
主に「自分を大事にする」方向に。
結果的には辞めてないんだけど、「辞めてもいい」って思えたのはすごく大きかった。当時自分の中で「辞められない」って思っていたから・・・
今、自分は同じ場所にいる。つらいこともあった。電話対応は好きではない。それは変わらない。
けれど、前よりもコミュニケーションができているとは自信を持って言える。職場の人が僕に対して「苦労したけど育ってよかった」と言われるくらいには・・・
なんだろう、社会人になったのも同じ年齢の人よりも遅かったし、社会貢献という意味では全然役に立っていない期間が長かった。
なりたいなと思ったものになれずに挫折して、今この場所にいる。遠回りな人生。おそらく人に誇れる人生ではない。
ただ、遠回りしたからこそ得られたものもあって、インプロと出会えたのが、まさに遠回りをしたからこそだった。
おそらく、順調に就職をしていたら出会うことはなかったと思う。不思議だな
順調だからいいものでもない。うまくできないことをどうにかするために自分で考えて動いた結果、前へ進めたのであれば結果的にはOKだと思う。
人と違うペースかもしれないけど、僕は僕らしく、自分を大事に生きていきたい。